Where is the Motivation?
古橋宙征 モチベーションの旅

モチベーションは、未来の自分が知っている【後編】

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モチベーションは、未来の自分が知っている【後編】

【前編はこちら】

古橋:値付けは、個人の裁量だったんですか?

 

安井さん:いまは、ほぼシステム化されています。ブランドを入力すると、画像やなんかが全部出るんですよ。そういう仕組みが整っているので。あまりブレない。当時は過渡期で、まだ個人が大きかった時代ですね。ただ、流行りものはどうしても勉強しなきゃいけない。それは多分、いまも変わりません。結局システムって、過去のデータから取ってくるものなので。

 

それからブランド品は、真贋ですよね。偽物が結構あるから。当時はまだ、そこまでノウハウがないんですよ。それが面白いと思って「こう見たらこう分かる」というノウハウを独自に調べるようになって、社内で閲覧できるようにしたり。入社数カ月だったんですが、それでいつの間にか頼られる存在になって…。ブランド品も、ぱっと見たら型番を言えるくらい。

 

古橋:すごいですね。それだけ量に触れていた…?

 

安井さん:そうですね、何かやるって決めた時には、人の倍は必ずやる、スピードも誰にも負けないみたいな。自分が大分劣っていることは分かっていたので、そこは徹底していました。特定のジャンルが好きな人や、経験豊富な先輩に比べたら、自分は圧倒的にできない。だったら突き詰めてみようかなと、ターゲットを絞って。特にブランド品は、そこまで強い人がいなかったので。

 

古橋:それは、負けるのが嫌だったんですか?あるいは、自分を極めたいっていうことでしょうか?

 

安井さん:その2軸で言ったら、どっちかというと自分を極めたいのに近いですね。自分がレベルアップしていくみたいな、そういう感覚って、楽しくて。

 

古橋:考古学も似ている感じが…。あ!考古学だから、『トレジャーファクトリー』?

 

安井さん:実は、結構近いんですよ。考古学も「形式学」っていって、色んな形を覚えたり、年代順にぱっと並べたりするんですよね。その識別するっていう部分が、リンクしていたんですよ。結果的になんですけど。ジーパンでも、どこをどう見ると年代がわかる、それによって価値が全然違う。当時ビンテージが流行っていたので、そうすると値段が跳ね上がるんですよ。そういうのが面白かったですね。

 

古橋:正にトレジャーですね。

 

安井さん:そうかもしれないですね。トレジャーハンター的な(笑)。潜在意識に、何かあるのかもしれない。

 

古橋:何年くらい、いらっしゃったんですか?

 

安井さん:3年くらいです。ただ、半年後にはもう、新店の立ち上げなんかをやるようになって。そこからすぐマザーズ上場の流れになって。

 

 

M3-5. 店頭、現場から、内部監査室へ

 

そこで内部監査室に呼ばれて、それも本当に運みたいなものなんですけど。多分、経営陣の方々から信頼があったんじゃないかと思うんですよね。現場が理解できて、管理部門とも上手くやっていけそうとか。内部統制も色々整備しなきゃいけないけど、あいつならできそう…っていう、ベンチャーならではの感じで。

 

新卒1年ちょっとで、経営のこととか何にもわからないし、よくやらせるよなあ、と思いながら。でもそこで内部監査をやることで、会社というものを理解できたんですよね。その時もすごい勉強したんですけど。管理部門とか、会計とか…それこそP/L、B/Sすら分からなかったので。

 

古橋:本で勉強されたんですか?

 

安井さん:かなりの部分を本で勉強して。あとは部長クラスの方々と本当に仲良くなって、色々教えてもらうっていう。そこで、内部のシステムを全部内製化しまして。査定システムとか。

 

古橋:それはIT部門?業務システムってことですよね?

 

安井さん:そうです。結局、データは全部そこに溜まっているので。商材が一点モノなので、市販のPOSシステムが使えないんですよね。

 

その時に、監査からシステムに興味が移って。例えば「このコードを書いたエンジニアはすごい」って話になるんですよ。でも、何がすごくて、何が違うのか全然分からない。その辺を理解してみたくなって。それで内部監査の権限で、システム部にお願いして、ソースコード見せてもらって。

 

自分が日々使っている業務のシステムの動き方は、わかっているわけです。それで、その裏側はこうなっているのかと。そのうち「自分でも書けるんじゃないか」と思って、ルーチンワークを楽にするために色々書くようになって。そしたらそっちの方が面白くなっちゃってですね。

 

古橋:それがきっかけで、システムの方へ…?

 

安井さん:特にやろうと思っていたわけでもないんですけど、たまたまやってみたら意外とハマって。意外とできることがわかったし、面白くて。

 

古橋:その「ハマったポイント」というのは…?

 

安井さん:何か作るのが、そもそも好きだったんです。例えば現場だったら、新店を立ち上げるのがすごく面白かった。その楽しさに近いと思うんですけど。本当に何もないところから、考えて作っていく。自分で考えたものを、自分の手で組んで作り出せるっていう。

 

コードも、最初は単純に興味で、自分の業務のために作り始めたんです。例えばドキュメント整理をするなら、ボタンをピッってやったら全部バーってできるとか。面倒なルーチンワークを効率化するもの。そうするとどんどん効率化されるから、自分の時間もできてくるんですよね。その時間でコードを勉強するようになって。いつの間にか、結構できるようになったんですよ。

 

古橋:すごいですね、自学自習ですか?もともと理系というお話ですが、その辺の感覚でしょうか?

 

安井さん:あるかもしれないです。数字とか、嫌いじゃないんですよ。いまで言うビッグデータ的なものを解析したり、分析したりがすごい面白くて。内部監査時代も、データもらってきて色々な分析して、こんなパフォーマンスが出ますねといったレポートを出していたんです。それが面白くて、ところが…

 

 

M3-6. ひょんなことから、システム部門へ

 

ある時、それを全部システム部長に見つかってしまって。本当は内部監査って、業務に直接タッチしちゃいけないんですよね。第三者的でなきゃいけないから。効率化したりとかは…そこに対しての統制が効かなくなっちゃうんで、自分もあんまり良くないな、とは思いながら。

 

…で、それでどうこうはなかったんですけど「じゃあシステム部ね」みたいな感じで。

 

古橋:え?システム部に異動になったんですか?

 

安井さん:ええ。そこから本格的に、社内のシステム運用ですね。データの可視化的な部分がまだまだ手つかずの部分があったので、どんどんシステム化していって。それが整備されるだけで、利益率が全社的にガッと上がったり。それが目に見えて分かるという、システムのすごさを体感して。

 

古橋:すごいですね。3年くらいの間で、現場から、内部監査から、システム部に移ったわけですね。

 

安井さん:本当に、劇的に。「お前みたいなの、もう絶対いないよ」ってよく言われましたけど。

 

古橋:いないですよね。でも、仕事は一旦辞められるんですよね?

 

安井さん:ええ。そもそもベンチャーに興味持ったのが「自分でも何かやってみたい」というのがあったので、ちゃんと経営を学んだ方がいいのかなと思いまして。それで辞めて、ビジネススクールに通い始めました。

 

 

M3-7. ビジネススクールから引き抜かれる

 

そうしたらスクールの客員教授の方が、レコメンドエンジン的なものを開発されている会社の会長さんだったんですよ。その方が、とにかくウチにおいでよって。

 

古橋:すると、それでその会社に…?

 

安井さん:そうなんです。面接するでもなく(笑)。授業や課題なんかで、そもそも自分がどれくらい出来るかは、よく分かったので。じゃあちょっと行ってみようかと。

 

授業に出てると、全体的なレベルがわかって。授業がデータマイニングの話になって数学的な問題が出てくると、自分はパッと聞いてパッと答えを出せたんですよ。ビジネススクールって比較的、文系の方が多くて、プログラムができる人もまずいないですし、相当レアな人材ではあったようで。変わっていたが故に、色々とお声がけがあったという気はします。

 

そういう流れで、そのアルベルトという会社に行かせてもらって。そこで当時のデジタルのトレンドも学ばせてもらいました。コードは書かなかったんですが、ディレクション業務とか、コンサルティング、データ分析。あとは新規事業などをやっていました。

 

古橋:新規事業も手がけられたんですか?

 

安井さん:ええ。いまDSPやSSPといった広告配信がありますけど、それらがアメリカで流行り始めの頃で、じゃあウチもやろうかという頃合いで…2009〜10年くらいですかね。アルベルトもついこの間上場しましたが、いまはそのアドテク領域が一番大きくなっているみたいです。

 

古橋:それで、アルベルトには何年くらい?

 

安井さん:1年未満です。ベンチャーは短期間で色々なことをさせてもらえるのが、本当に良いところで。短期間でしたが学ばせていただきました。

 

 

——–

 

 

M3-8. いよいよTABILABO…の、その前に

 

古橋:1年を待たずに次に行かれるわけですけど、それはどんな考えで?

 

安井さん:入社前から、何をやるかはともかく、ちょっと事業をやってみたいと思っていたんです。会社にもそれは伝えていて。それでもいいから、学びにおいでって言って下さっていたんです。それもあって、一区切りで退社して。そこから、多少世界を廻ったりして。

 

それで2011年11月、クロスラボという最初の会社をつくりました。店舗向けや顧客向けサービスを構築するような会社です。それを運営しつつなんですが、たまたまあるイベントで、TABILABOの創設メンバーと出会ったんです。

 

古橋:それはいつ頃ですか?

 

安井さん:2013年の冬に会って「メディアやりたいんだけど」みたいな話をして。なんか面白そうだねーっていう感じで。

 

古橋:私が安井さんに始めてお会いしたのも、ちょうどその頃ですね。いまも忘れないんですが、新宿のルミネで、女性しかいないカフェに入って…安井さんの第一声が「実は旅に出まして。こんなカードゲーム作ったんですけど」っていう。

 

安井さん:知り合いと一緒に大阪に行く途中に、考えて作っちゃったんですよね。

 

 

M3-9. 「仕組みをつくる」面白さ

 

古橋:そのゲームは、市販されているんでしたっけ?

 

安井:はい、ギフトっていうゲームです。特に売れているわけじゃないんですけど。まあ、面白いからいいですよね(笑)。

 

古橋:ゲームはお好きなんですか?

 

安井さん:そんなにやらないんですが、作ること自体に興味を持ちましたね。ゲームを作る機会って、なかなかないじゃないですか。

 

幾つかカードゲームを遊ばせてもらって、ゲームのルール…こうなったらどうなるっていう、法則みたいなものを導き出して。こう組んでみたらどうなるだろうとか。システムを組むのと近いのかもしれない。いまの技術を色々集めてきて、目的のために削る。そういうロジックを作るのが、結構面白くて。

 

古橋:しかもカードゲームっていうところがいいですね。アナログなのが。

 

安井さん:すごい面白いなと。

 

古橋:デジタルには乗っけないんですか?

 

安井さん:やんないです。アナログがいいんですよ。対話できるし、一緒に笑えるじゃないですか。そういう良さってやっぱりあるなと思って。

 

古橋:TABILABOは、何でやろうと思ったんですか?安井さんの中に「旅」っていうのはあるかもしれないですけど、今まではシステムなのに、今回はメディアっていう位置づけで、少し毛色が違うじゃないですか。

 

 

M3-10. 「やったことない」がキーワード

 

安井さん:そもそもやったことなかったっていうのが大きいです。挑戦したことがない分野だし、やりたいことが面白いなと思って。TABILABOの代表も、世界の色んな場所を回って、新しい情報を得ることで自分が変わってきたみたいな経験を、沢山してきてる人なんです。そういうことがメディアでも可能になるんじゃないかという感触があって。ソーシャルの拡散の力を、すごく感じていたんですよね。

 

古橋:「やったことない」というのが、おそらく安井さんのキーワードなんですね。「5年後に一緒に紅茶屋をやりましょう」みたいなお話をお互いにしたことがありましたけど、あれも、特に紅茶が好きなわけじゃないんですよね?

 

安井さん:別に好きじゃないです。紅茶自体には、興味があるわけでもなく。

 

古橋:一緒に行った紅茶屋の世界観に、ピンと来たってことでもない?

 

安井さん:あれはいいなと思いましたけど。

 

古橋:でも「やったことない」というところが?

 

安井さん:言われてみると、そっちの方が大きいかもしれない…

 

古橋:だから、宝探しなんですよ。

 

安井さん:アルベルトも、データマイニングですからね。

 

古橋:正に宝を見つけ出すという。

 

安井さん:TABILABOも、キュレーションメディアですから。

 

古橋:ということは、安井さんはトレジャーハンターなんですね。肩書きが。

 

安井さん:なるほど(笑)。

 

古橋:…ということで、現在のTABILABOですが。これが2014年の頭ですよね。

 

安井さん:2月22日ですね。実質一ヶ月ないくらいで、バーッと作ったんですよ。

 

古橋:そんなに早く?

 

 

M3-11. 広告を入れない、TABILABOスタイルの理由

 

安井さん:寝ずにガーッと。キュレーションメディア的なものが、色々出ていた時期でもあって。そういう波もあって、想像以上のアクセスがばっと来て。でも最初の頃は、赤字を垂れ流し続けてて。

 

…っていうのはなぜかっていうと、サーバ代がものすごくかかっていて。トラフィック量がすごいのに、バナー広告をそもそも入れないっていうモデルだったので。

 

古橋:非常にニュートラルな感じのサイトですよね。

 

安井さん:そうなんですよ。最初っからそこを目的としていなくて、あくまでもコンテンツ。雑誌って、なんかワクワクするような感覚があるじゃないですか。PCになって、さらにポータブルになって、その感覚がなくなってきた。あくまで情報になってしまったという感覚があって。

 

さらにモバイルになって、よく分からないバナー広告がウザく下に出てくる。ユーザー体験がどんどん悪くなっていく状況の中で、それはメディアとしておかしいんじゃないかって感じはあったんですよね。

 

そういう問題意識で話をしていて、雑誌の世界観をもう一度体現するとか、コンテンツに共感してもらう…そうできたらいいなと思っていて。だからバナー広告は入れていなくて、結局、収益がないんですよ。

 

古橋:いまはどうされているんですか?

 

安井さん:記事広告ですね。ネイティブアドと呼ばれるものなんですが。

 

古橋:いまもバナーは出していない?

 

安井さん:出してないです。バナー的な枠はあるんですけど。あくまでもその先の「記事」に飛ばしています。だからバナーではないんです。それは中で回遊させるためのものなので。通常のクリック課金みたいなものは、まったく入れてないですね。

 

だから最初は辛いというか、単純にお金を垂れ流してる状況をずっと続けていて。月々100万越えるくらい出ていくんですよ。それをみんなで支払っていう、訳の分からないことをやってて。何やってるんだろう…みたいな(笑)。

 

仕方ないから、コンサルの仕事作ったりとか、色々と捻出しつつ。それでもやっていけないということで、5月に法人化したんです。まあ、想像以上に伸びたというのが大きいですね。

 

古橋:いまはPVはどのくらいなんですか?

 

安井さん: MAUで900万ですね。PVでは語らないようにしてるんですよ。あんまり本質的ではないので。逆にネイティブアドになってくると、どういう層がどれくらい読んでいるかが、やっぱり重要になってきて。共感を持たれて、どれだけシェアされたかという部分ですね。

 

 

M3-13. TABILABOの、現在とこれから

 

安井さん:TABILABOをやっている中で、目指しているものや問題意識、いまの課題なんかも、大分見えてきたというか。この先どうしていくべきか、始めた当時とは大分違うものが見えてきてる感じはします。それを具現化するために、いま色々動いています。

 

古橋:いまはそれが、安井さんのトレジャーになる訳ですか?

 

安井さん:まあ、そうですね。やっぱりその辺も、仕組みが仕組みとして存在していないんですよ。アメリカではバズフィードがガッと伸びてきていて、裏側の仕組みがすごいんです。徹底的にシステムがつくりこまれている。少なくとも日本では、まだどこにもないですよね。ただバズフィードも、今度上陸するという話もありますけど。

 

それとまったく同じではないですけど、メディアとかコンテンツを支える、裏側のシステム。仕組み的なものを構築することは、かなり面白いかなと思っていますね。

 

古橋:バズフィードの仕組みって、何がすごいんですか?

 

安井さん:徹底的にデータドリブンなんです。それと、人間。かなりデータ寄りでありながら、クリエイティブが優れている。その掛け算できているところが、すごいなと思っていて。

 

TBILABOも比較的クリエイティブは強いので、そこをさらに追求したい。いまもABテストは徹底的にやっているんです。タイトルだとか、画像によっても見られ方って全然違うんですよね。データはかなり取っているんですけど、そこをもっとデータドリブンにシステム化できると思っていて。そこから先は、ユーザーの動線を見ていく。だから、まずはやっぱり、データをきっちり全部取り切っていきたい。

 

古橋:システム化ということでしょうか。

 

安井さん:施策に対してのフィードバックだったりとか。レコメンド的なもの…ユーザーに対する還元だったりとか。後は、それに合わせてキュレーションしてくるための仕組み。外で何が流行っているとか、そういうものが全部集まっているようなものを、いま作っているところです。

 

古橋:クリエイティブ × ITというのは、世の中で取沙汰されている割には、まださほど進んでいる感じがしないですよね。

 

安井さん:そこを徹底的に極められているところはまだ無いので。追求していきたいなと思っていますね。

 

 

M3-14. 社内ですべての仕組みをもつ強み

 

古橋:TABILABOは、自社内で制作することにこだわれられている印象を受けます。

 

安井さん:というのは、それが強みかなと思っていて。普通のメディアだと、結局、メディアでしかないんですよね。代理店を使って、広告枠を売ってというモデルだと、あまりスケールしない。強みはあくまでPVベースです、以上。みたいになってしまう。それは資産ではあるんですけど、それよりもTABILABOが目指しているのは、社内では結構言っているんですが「バリューチェーンの垂直統合」です。

 

製造業では、例がありますよね。ユニクロとかアップルだとか。製造から流通まで全部やっていく。それをコンテンツの世界でやろうと思っていて。いま、すべてが完全に分断してるんですよね。それぞれ違うプレイヤーが走っていて、メディアがあって、コンテンツがあって、広告があってみたいな。

 

それを全部ひとつにまとめると、圧倒的優位になる。テレビで例えると、電通が1個テレビ局を持ってるみたいな。その世界をつくりたい。だから社内ですべて持つ、それこそが価値であると、いまは考えています。キュレーションにしても、ライターが書いて、編集をして、デザイナーが画像を選んでと、工数がかかってるんですよ。

 

1個のコンテンツができるまでが、フローで流れていて、世に出て、数字が出てきて、フィードバックされる。これが一気通貫でできると、将来的なアクセス予測や、ラインのどこで異常が起きているだとかが、全部可視化できるようになる。製造業では何年も前から当たり前に存在しているんですが、それをコンテンツの切り口からできたら、すごく面白いなと。

 

古橋:TABILABOは、いまは何人でやられてるんですか?

 

安井さん:大分増えましたね。いま、社員が24〜5人。クリエイティブが多いんですけどね。ライターとかデザイナー。セールスも多いですね、全部直で当たっているので。すぐに30人超えるかなという感じです。そうするとマネージメントの部分で、また大分フェーズが変わってくる。

 

古橋:組織になってくる感じですよね?

 

安井さん:それもまた面白いなと思っています。成長している部分を、全部目の当たりにできているので。正直に言うと、最初はメディアをバーッと作って、バーッと稼いでポンって売っちゃってもいいかなってくらい軽いノリだったんですよ。それが最近は人が増えてきてこともあって、ある程度きちっと成長させて…というスタンスに変わってきていますね。

 

 

M3-14. モチベーションは、未来の自分が知っている

 

古橋:これまでも面白いこと、これからも面白いことをやり続けるという感じのお話ですね。ところで、これは皆さんにお伺いしているんですが、安井さんにとって、モチベーションとは何でしょうか?

 

安井さん:この話の流れだと「やったことないこと」なんですかね?

 

古橋:でも、そういう契機に気付かない人も、きっといると思うんですよね。安井さんの場合、そこにパッと目がいく印象を受けます。

 

安井さん:なんでしょうかね?まあ勘ですかね?

 

古橋:環境もありますでしょうか。転勤やアメリカ暮らし、海外旅行とか。

 

安井さん:そうですね。色んなコミュニティにパッと入り込むのは、自分にとって自然なことで。イベントにたまたま行ったことが、今に繋がっていたりもするので。

 

古橋:起業自体は、どういったモチベーションで、いつ思い立たれたんでしょうか?

 

安井:正直に言うと、あんまり深くは考えていなくて。新卒の時に、少し頭にあったんですよね。結局は同じ話に繋がるんですけど、ゼロイチで何かを作ることが好きなんですね。会社をつくるっていうことはかなり難しそうだし、面白そうだ、と思って。

 

孫さんみたいに、何年間こうして〜みたいな計画性はないんですよ。何にもなくて。その時にどう感じて、どう動くんだろう?っていう…

 

古橋:確かに、徐々に違うことをやっていらっしゃいますよね。

 

安井さん:そうなんですよ。同じことやってると飽きちゃうんだろうなっていうのが、性格上ありますし。「成長できなくなる」と思った瞬間に、もう興味がなくなっていく。来年の自分は何やっているんだろう?っていう「自分に対して興味がある状態」ですね。

 

古橋:とてもユニークなお話と、モチベーションのあり方をお聞かせいただきました。本日は長時間、ありがとうございました。

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