Where is the Motivation?
古橋宙征 モチベーションの旅

モチベーションは、未来の自分が知っている【前編】

TABILABO_01
Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedInPin on PinterestEmail this to someone

Guest

TABILABO  CTO(最高技術責任者)

安井 透さん

 

モチベーションは、未来の自分が知っている

 

 

M3-1. TABILABOの立役者は、旅が好き

 

キャリアラボ 古橋:今回は、いま話題のキュレーションメディア、TABILBOの安井透さんをゲストにお迎えしました。変わった経歴をお持ちの方で、あんな偶然、こんな偶然が、すべて必然だった…TABILABOに至る、そんな道すがらをお聞かせいただければと思っています。安井さん、まずは、生い立ちの部分からお願いします。

 

TABILABO安井さん:両親が転勤族で、色々なコミュニティに触れて生活してきました。小学校の低学年の頃は、アメリカ暮らしで。考え方がまるで違い、人種が違い、もちろん、言葉も違っている。そういう人たちと暮らした経験の影響は大きいのかなと思っています。小さい頃から、「これが正しい」と言われることに対しても、色々な面から見る癖があったと思いますし。子供心に「友達と仲良くなっても、すぐに引っ越しちゃうのはなんでだろう」と思いつつ、楽しんでもいたりとか。

 

中学〜高校は日本で、高校は理系でした。でも、研究室に籠って何かやるのって、全然面白そうじゃない。『インディ・ジョーンズ』や『MASTERキートン』がかっこいいな、面白そうだなと思って、それで大学では考古学を専攻しました。発掘現場で土器を掘っては、周りの連中と喜んでましたね。

 

学生時代は、海外にちょいちょい遊びに出かけて。本当に貧乏旅行で、行き先も計画もなしで出かけて、知らずに危険な場所に泊まったりしていました。「そこはやめとけ」「ええ!?もう宿決めちゃったし…」みたいな(笑)。そこで貧困のエリアを見たり、子供が必死に生きている姿だとか…自分の中で、色々と考えさせられる時期でした。

 

古橋:そんな時代を経て、就職は…?

 

 

M3-2. 初の就職先は、リサイクルショップの世界

 

安井さん:大学3年の終わりに、初めて将来を考えましたね。考古学の就職先って、専門の教授くらいしかないんです。後は、市役所とか役所。ただ、学会が肌に合わなすぎて。そこでの議論も確かに大切なんですけど、色々なことに対して時間がかかり過ぎるなっていう… 自分が一生それをやっている姿が、想像できなかったんですよね。どうしようかと思ったちょうどその頃、ベンチャーがフォーカスされていた。

 

古橋:それはいつ頃ですか?

 

安井さん:2005〜6年ですね。そういう世界が面白そうで。幾つか内定をいただいてはいたんですが、大手企業は、何かこう、肌に合わなくて…(笑)。それで小さいところ、最終的には社長の人柄で決めたんです。『トレジャーファクトリー』っていう、リサイクルショップを展開している会社です。

 

古橋:その方の、どういうところに惹かれて…?

 

安井さん:ベンチャーやスタートアップって、ギラギラしている社長が多いんですよね。それは悪くないと思うし、それくらいのエネルギーがないとやっていけないっていうのはあるんですが。それとはまた、違った雰囲気を持った方だったんですよ。

 

本当に自分の志があって、それに向かって真っすぐに進んでいる。その手段がこの会社だ、っていうくらいのスタンスで。最終面談も社長が来られて。自分が何しゃべったかよく覚えてないんですけど、社長自ら「ぜひ来てくれ」という感じでした。

 

古橋:お互いにピンと来るものがあったんでしょうか?

 

安井さん:うーん…。それが何なのかはよく分からないですけど、最後の最後まで言っていただいて。当時、ベンチャーっていうとIT系が圧倒的に多かったんですけが、対照的に、すごく泥臭いビジネスですよね。それで、色々と経験できそうだなと思って。「何が」っていうのが分かっていたわけじゃないんですけど、感覚ですね。

 

古橋:当時は何名くらいの会社だったんですか?

 

安井さん:50〜100人の間ですね。10年くらい前ですから、全然仕組み化されてない部分も多くて。いまは東証一部まで上がっていきましたね。株、持っててよかったなって…(笑)

 

古橋:10年くらい前のベンチャーって、どんな感じだったかご記憶ですか?

 

 

M3-3. なぜベンチャーか?選択の基準は?

 

安井さん:まだスタートアップという言葉がなくて、ベンチャー=ホリエモン(堀江 貴文氏)というイメージで。グレーというか「大丈夫なの?」という人が多かった気がします。周りの友達も、小さい会社に行く友達もちろんいないし。みんな大手に入っていく中で「なんでお前そこに行くの?」ってすごい言われましたね。

 

ただ、当時はベンチャーの定義もあまりわかっていなかったですけど、やっぱり業界にイノベーションを起こしている企業とか。上場を目指している企業とか。「ここは本当に勢いがある」という感覚は受けました。

 

古橋:その観点から選ばれた、ということですか?

 

安井さん:それはありますね。別にベンチャーだからっていうんじゃなくて、雰囲気というか、会社のカルチャー。そういう部分を見て。

 

結局その後、いわゆるベンチャーでも、自分が内定をもらっていたところがどんどん潰れていくんですよ。リーマンショックで。その中で、生き残った企業がマザーズに行く。やっぱり会社の雰囲とか、目指してるものってすごく重要だなと。

 

当時、それがないところには違和感を感じたんですよね。言ってることとやっていることにズレがあったり。もちろん急成長している企業もあったんですけど、違和感のあるところは違うのかなと思って。結果、正しかった感じですね。

 

古橋:どう選んだか、どうして選ばれたのか…色々と難しいですよね。安井さんの場合は、過去の経験なんでしょうかね?

 

安井さん:なぜと言われると、具体的にはわからないんですけど…。感覚的なところはすごく大きかったです。

 

古橋:また答えづらい質問かもしれませんが、「感覚」って、何でできていると思いますか?例えば、その会社を選んだ感覚とか。

 

安井さん:なんなんですかね。蓄積してきた自分の経験とか? 突き詰めるとDNAとかになっちゃうのかもしれないですけど…動物的な勘みたいな(笑)。もちろん比較的ロジカルには考えるんですけど、最終的な決断は感覚ですね。

 

 

M3-4. 人より劣る分、(楽しみつつ)人よりやり込む

 

古橋:初就職先では、どんな業務を?

 

安井さん:最初はバイヤーみたいなことをやっていたんですよ。店頭に立って、不要品回収して、値段つけて。それはそれですごい楽しかったんですよね。というか、正直いうと全然わからないっていう…(笑)。今みたいな教育システムがなくて。

 

先輩に聞いたり、見て盗んだり。家具、洋服、家電からブランド品まで何でも取り扱うので、幅広く勉強しました。レディースのアパレルの知識とかも必要なんです。それでレディース雑誌を買って読んだり、レディースのフロアに出かけて、値段ばっかり見てたり…すごい怪しい人ですよね(笑)。

 

【後編】に続く

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedInPin on PinterestEmail this to someone